

スピリット百瀬氏の半生を綴った本になります。
サイズはB6サイズほど、約130ページの書籍になります。
アルコール依存症で、一時期マジック界からドロップアウト
されたお話、見事復帰された壮絶なマジック人生を紹介しています。
書籍の中身は、SAMジャパンの機関誌に1993年から二年にわたり連載された内容をまとめたものになります。
辻井さんの文章に引き込まれ最後まですぐに読み進めてしまいます。
マジックに精通していない方でも楽しめる内容だと思います。
百瀬氏を知っているだけに、複雑な心境ですがこの連載によって知った内容も多くあります。
残念ながら、スピリット百瀬氏は、令和二年五月に永眠されました。
コロナ禍ということもあり、駆けつけることもできずSNSの情報を
寂し気に見ていたのを思い出します。
私(庄司)の先生の一人でもあり、一時期同じ会社でお世話になった
大先輩のマジシャンでもあります。
氏のマジックに対する考え方は、ストイックの一言が一番しっくりきます。道具にこだわり、扱い、指先、手の形などなど、細部に配慮することを教え込まれました。今となっては全てがいい思い出です。
当時の若手マジシャンを引き付けたものは、単にマジックがすごかったというよりは、氏の人柄によるものが大きかったと思います。
自分に厳しく、人には優しい方でした。
部数に限りがありますのでお早めに!是非とも1部お手元に!
最後に
スピリット百瀬氏のご冥福をお祈り申し上げます。