
2006年に発行された冊子になります。タイトルを【魔法修行】サブタイトル~奇術紆余曲折~としてなかなかおもしろい作品の紹介やアイディアをはじめ、テーブルホッピングファイルと称してホッピングで行っていた手順の紹介、テーブルホッピングのすすめとしてテーブルホッピングの苦労話などを掲載しています。以下詳細
創刊号
①イージー・ファイヤー (豊田聡)
1枚のコインを握り、ライターで炙ると閃光とともにコインが消失してしまします。ご紹介しているのは、簡単にできる閃光の装置といったところでしょうか?
本人はアイディアの副産物と申していますが、準備が楽ですので覚えておいて損はないかと思います。火ネタがお好きな方にはおすすめです。
②リトル・メグ(佐藤喜義)
《現象》裏向きのA(エース)パケットと表向きのQ(クイーン)パケット4枚ずつを重ねた瞬間!裏、表で、交互に混ざってしまいます。
しかも、隣合わせの4つのペアは、ちゃんとスートが揃っているのです。
佐藤作品の真骨頂、創刊ということもあり、短いインパクトの有る作品を提供していただきました。
③しないこと (畑尾和成)
マジックを演じるうえで非常に大切な、しかし多くの奇術愛好家の方がついつい忘れがちな事項について、とても冷静に分析されている文章になります。アマチュアならではの視点から〈しないこと〉の重要性を説いています。【魔法修行】は、畑尾氏の以前頂いたの原稿のタイトルでもあります。許可をいただき今回の冊子に使わせていただいています。
④ホッピンッグ・ファイル1 最初に習ったマジック(庄司タカヒト)
ロープ切りの手順を紹介しています。ロープを一回切ってもらい復活させるだけの手順ですが、種明かしを交えながら巧みにすすめていきます。
この手順に行き着いた経緯にも触れながら、ホッピングで観客に突っ込まれない細かな配慮も紹介しています。ホッピングを志す方には参考になる手順かと思います。
⑤アレックス・エルムズレイの[CALCOLATE✕2]ゆうきともの方法
2枚の観客のカードをズバリ当てるマジックになります。2人目のカードは、見ずに裏向きのまま取り出すのです。
セットの方法をやりやすく、簡単にしています。かなり実戦向きにされていますし、効果も損なわれていません。むしろ不思議に!
⑥テイク・アウェイ・スリー・カード(平木圭一)
ESPカード1組(25枚)を観客に2つの山に分けてもらいスタートします。それぞれの山のトップから、計3枚のカードを自由に取り除いてもらい、それぞれのトップのカードをペアにして、脇にどけておきます。
それを2~3繰り返します。最後にペアのカードを示すとペアのマークは見事に全て一致しているのです。
⑦~テーブルホッピングのすすめ~ (庄司タカヒト)
テーブルホッピングにおけるアプローチの大切さについてのレポートになります。観客に直接声をかける難しさと、それを克服する為に庄司タカヒトが実際に行った手段を紹介する文章になります。最初に行った[アナウンス]見事に失敗に終わるのですが・・・
⑧ヒンズー・タンノーバー・フォース (豊田聡)
赤、青、2組のカードを使用して行います。赤のデックより観客に1枚選んでもらい、そのカードだけ表向きにして於いておきます。
もう片方の青カードを出してもらうと、赤で選ばれたカードと同じカードが表向きで現れます。更に不思議なことに、各々でひっくり返っているカードの裏を見ると、裏の色が異なっているのです。