
シリーズ最終号になります。今回もバラエティーに富んだ楽しい作品を
紹介しています。個人的には一押しの作品は、田中大貴さんの輪ゴムを使ったカード当てです。簡単で、実践向きで一度覚えたら忘れることは
ないでしょう。
過去に無かったのが不思議なくらい実用的なマジックです。この作品だけでも購入して良かったと思うこと間違い無し。
ホッピングファイルでは、FAINALYと言うコインを使用したメンタルマジックを紹介。あの、ゆうきとも氏が唸った作品です。とてもインパクトのある作品です。何の準備もなく、小銭入れとコインがあれば直ぐに実演できるところが憎いところです。
その他に、いつものテーブルホッピングのすすめも楽しんで頂ければと思います。当時の印象深い思い出を綴ってあります。若かりし頃の庄司の思い出話にお付き合い下さい。
そして、増田行治さんから提供頂いた作品も素晴らしいものです。結婚式、披露宴用のマジックの為に長い時間を掛けて作った珠玉のマジックシナリオをご堪能下さい。現象と、セリフが噛み合うと感動に行き着くことが、紙面を通しても感じられます。
シングル輪ゴムのカード当て(田中大貴)
デックに輪ゴムをかけて引っ張り出すだけで、お客様の選んだカードが次々と飛び出してきます!3人目のカードは…意外な展開となって終わります。あの「アナザー」のタナカヒロキさんの作品です。
餅つきフォアエース(庄司タカヒト)
トランプで「餅つき」!?ユニークな動作で、次々とエースが現れていくオープナーです。比較的簡単で、効果的なトリックです。
【コラム】テーブルホッピングのすすめ(庄司タカヒト)
好評の連載コラムも、当然ながら最終回となってしまいました。
今回は「思い出」と題して、庄司氏の若かりし頃の印象深い思い出を語っています。もちろんマジックの、テーブルホッピングにまつわる思い出話です。貴重な経験談を、経験を経ずに知ることができるので、有益。
それとともに、庄司氏の「思い」も伝わってきます。
■【ホッピング・ファイル10】FAINTLY(庄司タカヒト)
観客が選んだコインをずばり当ててしまう、不思議なメンタルマジック。
原理的には古典なのでしょうが、庄司氏のアイデア・見せ方・ハンドリングで、きわめて優れた作品に仕上がっています。
ちょっとしたことで、マジックは効果がガラリと変わってくるものです。
先にトリックから読んでしまうと、ちょっと良さが伝わりづらいかもしれません…ぜひ実演してみてください。
【コラム】監修を終えて(はやふみ)
新書で出された「頭がよくなる算数マジック&パズル」(中公新書ラクレ。著:庄司タカヒト。監修:はやふみ)。
その監修作業における経緯を記録的に語っています。書籍出版の現場・裏側を覗き見られる面白さもありますが…
1つの「仕事」を成し遂げる経験談として、あらゆる方に参考になる内容にもなっています。
フラッシュ・暗算(庄司タカヒト)
一桁の数字が書いた4枚のカードを暗算で足し算させるだけなのに、人によって答えが違う…そして検証してみると、誰も正解者はいないのです。
「小ネタ」ですが、奇妙な味があり、発展の可能性を感じるアイデアです。
フォー・ウェディング(増田行治)
結婚式でマジックを演じるのに、どんなのがいいか、お悩みではありませんか。既製の用具・既製の手順でも、セリフや演出を練り込むと、すばらしいマジックになります。
まさにプレゼンテーションの魔法…「泣けるマジック」として知られるようになった珠玉の演出を公開しています。
用具(テンヨーの「フォーナイトメアーズDX」)をお持ちの方は、そのまま活用するもよし。そうでない方も、演出の魔力を感じていただけることでしょう。