

セルフワーキングマジックの小冊子第3弾になります。第2弾も評判がよく大変喜んでいます。少しおいてですが、3弾の制作にいたったものです。お蔭様で、何とかクオリティーをキープしつつ、 “ケセラセラ3”も完成したように考えています。
今回も前回同様に、友人でもあるマジシャン“はやふみ氏”にお手伝い頂きました。その他、ヒロ・サカイ氏、ゆうきとも氏の作品も提供いただきました。
クオリティーを落とさず新たなセルフワーキングマジックと、当初は簡単に考えていましたが、製作してみるとハードルが高いことに気づかされました。逆を返せば、使っていないように見えて何かしらの技法を結構使っているものなのです。
今回は、リフル・シャッフルを使用する作品があります。どこまでがセルフワーキングかという議論が出てきそうですが、少し寛大に捕らえていただきたいと思います。
作品詳細
作品1 庄司
よく混ぜてもらったカードを受け取り、演者の体を2回転させたあと、トップにあるカードをずばり言い当てます。同様にして、次々とトップにきているカードを言い当てていきます。
作品2 順番A(エース)予言!
シャッフルを繰り返しながら、エースが出てくる順番を予言します。4枚目、最後のエースは、出てくる枚数目まで予言します。
作品3 庄司
1組のトランプを表向きに広げると裏向きのカードが真ん中あたりに1枚見えます。そのカードを予言として裏のまま出しておきます。観客に分けてもらったところのカードによって2枚のカードがセレクトされます。その2枚のカードは、5のカードです。そして予言のカードも5であり、残りの1枚の5のカードも意外なところから現れます
作品4 ノーコントロール インビジブルデック ヒロ・サカイ
見えないトランプから1枚選んでもらい、好きな枚数目に戻してもらいます。この段階ではどんなトランプか、何枚目に戻したのか?演者は知る由もないのです。
しかし、好きな枚数目を聞き配っていくと、見えないトランプも、見えるトランプも、相手の思った枚数目から選んだカードが出てきます。
作品5 カイジ はやふみ
数枚のトランプから一枚選んだ後、中に入れて一組全体と取りよく混ぜていきます。その後相手の思ったトランプをピタリと当てることが出来ます
作品6 ミート・ザ・メイトⅢ ゆうきとも
デックより配った10枚のカードを演者と観客が持ち、それぞれが1枚を(見ずに)ポケットへ入れておきます。お互いに残ったカードをかなりフェアに混ぜ、何枚かを捨てたのち、アンダーダウン・カウントを行いますが、最後に残った1枚を見ると二人とも同じ数字のカードです。
最後にポケットのカードを確認すると、それらは選んだカードのメイトカードであり、結果的に4枚の同じ数字のカードが揃ってしまいます。
Efficient Explanationと題しまして、[分かりやすい説明]に付いてレポートしています。
セリフの入れ方やタイミングに悩んでいませんか?特にセルフワーキングトリックなどは、手続きが多いのでセリフが多くなりがちです。意味不明な説明や、長い言い回しによって観客側の頭の中を「?」で一杯にしてはいないでしょうか?そんな問題点と、解決策を提案しています。